こんにちは、モーリーです
先日、水槽全体容量の1%のマツモで硝酸塩(NO₃)吸収力を検証する実験を行いました
しかし、2回目の検証を進めている途中で、ふと気づいてしまったのです
蒸発による“濃縮”を見落としていた
水槽の水は日々少しずつ蒸発します。 塩水が蒸発すると味が濃くなるように、NO₃も水が減れば濃度が上がるはず
つまり、 蒸発した分を足さずに測定していたら、正しい濃度ではないのでは? という疑問が浮かびました
スタート時は1000mL。 しかし、1か月後には当然水量が減っています。 この状態で測定しても、正確な「1000mL時点のNO₃濃度」ではありません
そこで今回は、 蒸発分を水道水で補い、再び1000mLに戻してからNO₃を測定する という工程を追加してみました
希釈後のNO₃測定:予想外の“変化なし”
まず、実験で使った水に水道水を加えて500mL

そこに水道水500mLを加えて1000mLに調整


水道水のNO₃は当然0mg/L。 ほぼ2倍希釈なので、 NO₃は半分の15〜20mg/Lくらいになるはず と予想していました
しかし、測定結果は…
25 ≦ x ≦ 50(25寄りのレッド)

つまり、 希釈前とほぼ変わらない
「え?そんなことある?」 と、思わず二度見しました
念のため水道水単体も測定しましたが、もちろん0mg/L。 つまり、水道水が原因ではありません

なぜ希釈してもNO₃が下がらないのか?


ここが今回の最大の謎です。
通常、NO₃試薬は濃度に比例して色が薄くなるはず。 2倍希釈して変化しないというのは、理論的には説明がつきません
考えられる可能性としては:
- 試薬の測定レンジが粗く、25〜50mg/L帯の色変化が小さい
- 色の判定が人間の目では難しい領域にある
- 水槽水の成分が試薬の反応に影響している
- NO₃が実はほとんど減っていなかった
など、いくつかの仮説が浮かびます
特に、 25〜50mg/Lの色差は非常に微妙で、肉眼判定では誤差が大きい という点は、多くのアクアリストが経験しているところです
今回の検証でわかったこと
今回の追加検証を踏まえて、現時点で言える結論は以下の通りです。
● マツモを全容量の1%使用した場合
1か月後のNO₃は 約50mg/L → 約25mg/L付近まで低下
つまり、 1か月で約20mg/LのNO₃を吸収したかもしれない
ただし、 測定精度に不安が残るため、完全に信頼できる数値とは言い切れない
特に、 25mg/L付近の色判定は非常に難しく、 今回のように希釈しても変化が見えないケースもあるため、 より低濃度帯(10〜30mg/L)での検証が必要だと感じました。
次回の計画:25mg/Lスタートで再検証へ
今回の結果を受けて、 次は25mg/Lからスタートする検証 をしたいと思っています
25mg/L → 0mg/L という変化は色の差が大きく、 試薬でも判定しやすいレンジになります
これにより、 マツモのNO₃吸収量をより正確に把握できるはず
また、蒸発補正や希釈の工程も最初から組み込み、 より精度の高いデータを取っていきます。
まとめ:マツモは確かにNO₃を吸収するが、測定には工夫が必要
今回の検証で改めて感じたのは、 マツモは確かにNO₃を吸収するが、測定方法の精度が結果を大きく左右する ということ
アクアリウムの世界では、 「なんとなく下がった気がする」 という曖昧な判断になりがちですが、 こうして数値で追っていくと、 見えてくる課題や改善点がたくさんあります
次回の25mg/Lスタート検証では、 よりクリアな結果をお届けできるように準備していきます


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