こんにちは、モーリーです
閉鎖循環式水槽を運用していると、必ずぶつかる大きな壁があります。それが 「窒素(NO₃)の蓄積」 です
水替えをすれば解決するのは分かっている。でも、できることなら水替え以外の方法でコントロールしたい。そんな思いから、私は「マツモのNO₃吸収力」をテーマに、これまで複数回の検証を行ってきました
そして今回、第3回目の検証が開始から30日目を迎えました。 結論から言うと、マツモは今回もNO₃を吸収してくれました。ただし、期待していたほどではなかったのです
この記事では、30日目の水槽の様子、マツモの成長、NO₃・PO₄の変化、そして今回の検証から見えてきた新たな課題について詳しくお伝えします。
結論:マツモはNO₃を吸収する。ただし“限界”も見えてきた
まず最初に結論をまとめると…
- マツモはNO₃をしっかり吸収する
- しかし吸収量は「1%のマツモで1か月に約10mg」程度
- PO₄が途中で枯渇した可能性が高く、これがNO₃吸収量に影響した可能性あり
つまり、マツモは優秀だけど「万能ではない」ということが今回の検証で見えてきました
30日目の水槽の様子:前回とはまったく違う光景に
まずは見た目の変化から
● マツモは濃いグリーンを維持
30日経過しても、マツモは鮮やかな濃いグリーンのまま。 ペットボトル全体を覆うほどに成長しており、明らかに元気そのものです

● 枯れ葉の沈殿がゼロ
第1回の検証では、マツモの一部が枯れて底に沈殿していました。 しかし今回は、枯れ葉の沈殿物がまったくありません

代わりに、少量の茶色い固形物が沈んでいましたが、これは枯れ葉とは違う質感のものでした
● コケがほとんどない
驚いたのはここ。 窓際に置いていたにもかかわらず、ペットボトル内にコケが発生していません

普通なら光が当たればコケが出るはずなのに、今回はほぼなし。 これはいったい何を意味するのか?
マツモが水中の栄養をしっかり使い切っていた証拠かもしれません
マツモの重量を測定:1か月で133%に増量!
スタート時と同じように、キッチンペーパーで水分を軽く取ってから重量を測定しました
- スタート:3g
- 30日目:4g

増加率は 133%。 しっかり育ってくれたことが数字からも分かります
NO₃とPO₄の測定結果:ここに今回の“落とし穴”があった
● NO₃(硝酸塩)
試験薬の色はライトオレンジ。 数値にすると 10〜20mg/L の間くらい


スタート時よりも明るいオレンジになっており、確実に減少していることが分かります。
● PO₄(リン酸)
こちらは驚きの 0mg。 試験薬を入れても透明のまま


スタート時と比べても明らかに減っており、途中で完全に枯渇したと考えられます
マツモ1%が1か月で吸収したNO₃量は?
今回の結果から推測すると…
マツモ1%が1か月で吸収するNO₃量は約10mg
ただし、ここで重要なのが PO₄が途中でゼロになった という事実
植物は一般的に N(窒素)・P(リン)・K(カリウム) をバランスよく使って成長します。どれかが欠けると成長が止まり、栄養吸収も鈍る
つまり今回の検証では、
PO₄が枯渇したことで、NO₃の吸収量が途中から低下した可能性が高い
ということです
次回の検証テーマが決定!
今回の検証で見えてきた課題はただひとつ。
「PO₄が枯渇しない環境で再検証する必要がある」
もしPO₄が十分にある状態なら、マツモはもっとNO₃を吸収してくれるかもしれません。
ということで…
★ 第4回の検証、あるかもしれません
次回は「PO₄が弾切れを起こさない水」を用意して、 マツモの本気のNO₃吸収力を再検証してみたいと思います
まとめ:マツモは優秀。でも栄養バランスが超重要
今回の30日検証で分かったことをまとめると…
- マツモはNO₃を吸収する
- 1%のマツモで1か月に約10mg
- ただしPO₄が枯渇すると吸収力が落ちるかも
- コケが出ないほど栄養を使い切ることもあるかも
- 成長は良好で重量は133%に増加
マツモは閉鎖循環式水槽の強い味方ですが、 「栄養バランスが整っていること」が大前提だと改めて感じました
次回の検証では、より正確なNO₃吸収量が見えてくるはずです。 引き続き、マツモの可能性を探っていきます


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