【検証31日目】マツモのNO₃吸収力はどこまで期待できるのか?実験してわかった“限界値”と活用のコツ

アクアリウム

こんにちは、モーリーです

先日スタートした 2回目の「マツモによるNO₃吸収力」検証 が、ついに31日目を迎えました

前回の実験では、マツモが確かに硝酸塩(NO₃)を吸収することが確認できました。しかし、「どこまで吸収できるのか?」「実際の水槽運用でどれくらい役立つのか?」という点はまだ曖昧でした

そこで今回は、よりシビアな条件でマツモのポテンシャルを探ることにしました。 結論から言うと──

結論:マツモは“NO₃吸収材”としては力不足。ただし使い方次第で価値はある

今回の実験では、NO₃は確かに減少傾向を示しました。 しかし、投入量に対して期待したほどの吸収力は発揮されなかったというのが正直なところです

とはいえ、マツモの状態は非常に良好で、成長量も大きく、吸収力がゼロというわけではありません。 「水草フィルターとしての限界値」を知る意味では、非常に有意義な結果になりました。

31日目の水槽の様子:蒸発量・沈殿物・水の濁り

水量の変化

スタート時。たった1%でかなりのスペースを覆ってしまう
31日目

自然蒸発により水量は大きく減少。 測定したところ 598cc(約40%減) まで減っていました

前回のペットボトル検証よりも明らかに蒸発量が多く、環境差が大きく影響していることがわかります

底に沈殿した“謎のオレンジ色の粒”

前回は枯れた葉の断片が沈殿していましたが、今回はそれが一切なし。 代わりに、オレンジ色の小さな粒状の沈殿物が底一面に広がっていました

正体は不明ですが、マツモの代謝物なのか、微生物の活動によるものなのか、興味深い変化です

水の濁り

前回と比べて明らかに濁りが発生。 ただし、腐敗臭はゼロ。 水質悪化というより、植物プランクトンや微生物の増殖が考えられます

マツモの成長量:10g → 17g(170%増)

スタート時10gだったマツモは、31日後には 17g に増加。 キッチンペーパーで余分な水分を吸い取ってから測定したので、純粋なバイオマス増加と見てよいでしょう

31日で7g増(170%増) は、かなり良好な成長です。 つまり、マツモは何らかの栄養をしっかり吸収しているということになります

水質データ(31日目)

開始時はNO₃とPO₄以外を測定していなかったのが反省点ですが、参考として以下の数値を記録しました。

PH:8~9

TDS:300以上(測定圏外)

PO4:0

GH:19

元々が茶色の水なのですごくわかりにくかった。もっと低めの数値だったかもしれません

硬度が高く、TDSも高め。 マツモにとってはやや厳しい環境ですが、それでも成長している点は興味深いです

 NO₃の推移:50mg/L → 25〜50mg/L

今回の実験では、 容量全体の1%のマツモ を投入し、 NO₃濃度50mg/L前後 からスタートしました。

結果は── 25mg/L以下にはならず、25〜50mg/Lの範囲に留まる というもの。

スタート時は濃いめレッド。50㎎よりです
31日目。肉眼では画像より薄目のレッドに見えます。50㎎よりも25㎎に近いレッドになっています

色の濃さを比較すると、31日目の方がやや薄く見えるため、減少傾向は確かにあります。 しかし、劇的な変化とは言えません

前回との比較で見えた“限界値”

はじめの検証ではNO3が0になりました

前回は 水槽容量の5%のマツモ を投入したところ、 5mg/LのNO₃がゼロに なりました

しかし今回は1%に減らしたため、 水槽全体を覆うほどの量でも、NO₃を10mg/L以下にするのは難しい という結果に

つまり──

鑑賞性を保ちながらNO₃を大幅に下げるのは、マツモ単独では限界がある

ということです

それでもマツモを使う価値はあるのか?

マツモは“主役”ではなく“補助役”として使うべき。

理由は以下の通りです

  • 成長量が大きく、栄養吸収は確実に行っている
  • 水質悪化を防ぐ“緩衝材”として優秀
  • コケ抑制にも一定の効果がある
  • 魚の隠れ家としても優秀
  • 何より丈夫で扱いやすい

ただし、 NO₃を10mg/L以下に保つ“主力フィルター”としては力不足 というのが今回の検証で見えた現実です

今後の理想:水換えなしでNO₃を10mg/L以下に保つ水槽へ

今回の検証で、マツモの吸収力の“おおよその上限”が見えてきました

もちろん、 水温・pH・GH・光量・CO₂・微量元素など、 環境条件によって吸収力は大きく変わります

だからこそ──

マツモの特性を理解し、環境に合わせて使いこなすことが重要

だと改めて感じました

今後は、

  • 他の水草との組み合わせ
  • 光量や水質条件の最適化
  • バクテリアとの相乗効果 なども含めて、 “水換えなしでも安定する理想の水槽” を目指して検証を続けていきます

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