ハロー、モーリーです!
熱帯魚を飼っている人なら誰しも一度は思うはずです。「水替えって、どうしてこんなに面倒なんだろう」と。もちろん水替えが大切なことは分かっています。分かっているのに、仕事が立て込んだ日や夜遅くに気づいたときなど、どうしてもサボってしまう瞬間があるんです。人間だもの。
そんなとき、ふと頭に浮かんだのが“マツモ”でした。
「もしかしてマツモって、溜まったNO₃(硝酸塩)を吸収してくれるんじゃないか?」
調べてみると、どうやら実際にNO₃を減らしたという話がちらほら。ならば自分でも確かめてみようと、「マツモで水替えサボろう作戦」の立案に入りました。
実験の目的
- マツモがどれほどNO₃を吸収するのかを実証する
- 水替えの代替手段として実用レベルなのかを検証する
- アナカリスとの比較で、どちらが吸収材として優秀かを確認する
材料と方法

まず、以下の条件で実験を行いました。
- ペットボトル:3本
- 使用水:NO₃濃度10mg/Lの熱帯魚水槽の水
- 水+水草の合計重量:300gに統一
- 設置場所:窓際
- 期間:30日間(足し水・水替えなし、毎日軽く撹拌)
3つの条件 - A:水のみ(対照)
- B:水+マツモ15g
- C:水+アナカリス15g
30日後の観察結果

A(水のみ)
- ペットボトル全体にコケが発生
- 水は透明でニオイなし
- コケは表面に付着しているだけで、油膜もなし
B(マツモ) - 容器全体にマツモが広がり、光を遮るほど
- コケはほぼ見られず
- 水は透明、油膜なし
C(アナカリス) - 増えている様子はなく、むしろ葉が茶色に変色
- 一部は底に沈殿
- 水は透明、ニオイなし、油膜なし
水草の重量変化

マツモ(B):15g → 11g

アナカリス(C):15g → 7g
どちらも減少しました。
NO₃濃度の測定結果

- A:10mg/L(変化なし)
- B:0mg/L
- C:0mg/L
さらにPO₄(リン酸)も測定したところ、 - A:2mg/Lのまま
- B・C:0mg/L
アナカリスのNO3測定。マツモ・アナカリスのPO4測定の画像はありません。
考察
今回の実験で明らかになったことは以下の通りです。
① マツモはNO₃を吸収することが証明された
300mlの水に15gのマツモを入れた場合、
1か月でNO₃を10mg → 0mgにできる
という結果が得られました。これはかなり強力。
② PO₄も吸収できる
窒素だけでなくリン酸も吸収しているため、富栄養化の抑制にも効果が期待できます。
③ 水草の重量が減った理由
NO₃が0mgになっていたことから、
水中の窒素を使い切って栄養不足になった
と考えるのが自然です。
④ アナカリスは吸収力はあるが実用性はマツモに劣る
NO₃はゼロにできたものの、
- 葉が茶色くなる
- 重量の減少が大きい
- 一部が腐敗して沈む
など、長期運用には不安が残ります。
立てられる仮説
- 水量の5%程度のマツモがあれば、1か月で10mg以上のNO₃を吸収できる可能性がある
- (魚の給餌によるNO₃生成量) ≤(マツモの吸収量)なら、水替え頻度を大幅に減らせるかもしれない
- アナカリスにも吸収能力はあるが、メンテ性・耐久性でマツモに劣る
まとめ:次は実装編へ
今回の実験で、マツモが“生きたNO₃吸収材”として十分なポテンシャルを持つことが確認できました。
次は実際の水槽に導入し、どこまで水替え頻度を下げられるのか検証していきます。
「マツモで水替えサボろう作戦」、まだまだ続きます。


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