こんにちは、モーリーです
学生時代に「脱窒」という言葉を知って以来、私はずっと“水を永遠に再利用できる世界”を夢見てきました
あれから年月が経ちましたが、脱窒の研究は止まるどころか、むしろ加速しています。最近ではアクアリウムだけでなく、アクアポニックス、陸上養殖、あらゆる分野で革新的な技術が登場しています
先日、書店の専門書コーナーで偶然見つけた一冊── 『陸上養殖の最新動向』 これがまた衝撃的で、私が気になっていた脱窒技術やアクアポニックスの最新情報がぎっしり詰まっていました
この記事では、私が調べてきた 最新の脱窒技術 と、実際に使ってみた製品の感想、そして今後の展望をまとめて紹介します。脱窒に興味がある方、アクアリウムの水質管理を極めたい方、アクアポニックスに挑戦したい方にとって、きっと役立つ内容になっているはずです
古典的な脱窒から最新技術へ──何が変わったのか?
脱窒菌の存在は古くから知られており、アクアリウム界でも「バイコム」「デニボール」などの製品が長年使われてきました。私も学生時代、バイコムをスポイトで底床に注入したり、上から垂らしたりと色々試しましたが、目に見えるほどの脱窒効果は得られませんでした
理由はシンプルで、 通性嫌気性菌が働くための“適切な嫌気環境”が作れていなかった からだと思います
しかし、近年は状況が大きく変わりました
● 好気的環境で脱窒するバクテリアの発見
これが革命的。 従来の脱窒は「嫌気」が必須でしたが、最近は 酸素がある環境でも脱窒できる菌 が見つかり、それを利用したろ材の研究が進んでいます
つまり、 「酸素を供給しながら脱窒する」という、従来の常識を覆す技術 が登場しているのです
ナイトキラーは“好気的脱窒”なのか?
私が以前使ってみた「ナイトキラー」。 これは東京海洋大学の研究をベースにした製品らしいのですが、書籍には名前が出ておらず残念
ただ、構造を見る限り、
- 強めのエアリフトでろ材を回転
- 酸素を大量供給
- ろ材は非常に軽く、セルロース系の素材に近い
これらの特徴から、 好気的脱窒菌が働いている可能性は高い と感じています
実際、ナイトキラーは「酸素を入れながら脱窒する」という、従来の嫌気型とは真逆のアプローチ。もしこれが本当に好気的脱窒を実現しているなら、アクアリウム界ではかなり先進的な技術です
デナイトレイトは“深部嫌気層”で働くタイプ

現在私が検証中の「デナイトレイト」は、ナイトキラーとは対照的な仕組みです
- 水を3L/分以下の低速で通す
- セラミック内部に嫌気層が形成される
- そこで通性嫌気性菌が脱窒を行う
つまり、 従来型の“嫌気脱窒”をろ材内部で再現するタイプ です。
理論的には非常に正しいアプローチで、流速管理さえできれば安定した脱窒が期待できます
オアシスイノベーション──革命を期待したが…
「もしこれでNO3が減ったら革命だ!」 と期待して導入したオアシスイノベーション
しかし、私の環境では残念ながらNO3は減りませんでした。 仕組みが公開されていないため、どのような原理で浄化しているのかは不明。水質や環境によって効果が変わるのかもしれません
コトブキ工芸「ドクターバイオ」も気になる存在
実は何年も前から発売されていたのに、私は最近まで知らなかった製品がこれ
コトブキ工芸の「ドクターバイオ」
特許出願中の技術で、脱窒菌が働いてNO3を減らすとのこと。 説明を見ると「好気的脱窒菌」を使っているようにも読めるのですが、硫黄臭が出る可能性があると書かれているため、嫌気型の可能性もあります
どちらにせよ、 アクアメーカーが本気で脱窒に取り組んでいる証拠 として非常に興味深い製品です
ネクストジェネレーション──デナイトレイト系の進化版?
もうひとつ気になっているのが「ネクストジェネレーション」というろ材
構造を見る限り、
- ろ材内部に嫌気層を形成
- 通性嫌気性菌が脱窒 という、デナイトレイトと同じ原理に見えます。
ただ、素材や構造が異なるため、 より効率的な嫌気層形成が期待できる可能性 があります
これからの脱窒は“アクアメーカーの外”にも広がる
今回、陸上養殖の専門書を読んで強く感じたのは、 脱窒技術の中心は、もはやアクアリウム業界だけではない ということ
- 養殖業
- 産業用水処理
- アクアポニックス
- 農業用循環水システム
これらの分野では、アクアリウムよりもはるかに大規模で高度な脱窒技術が研究されています
アクアリウム向け製品は、その技術が“家庭用に落とし込まれたもの”と言えるかもしれません
まとめ:脱窒の未来は明るい。だからこそ、追い続けたい
学生時代に夢見た「水を永遠に再利用できる世界」。 当時は夢物語に思えましたが、今は確実に現実へ近づいています
- 好気的脱窒菌の発見
- ろ材技術の進化
- 養殖・産業分野の研究加速
- アクアポニックスの普及
これらが組み合わさることで、 “家庭で完結する循環型水処理” が実現する日も遠くないはずです
これからもモーリーは、アクアメーカーだけでなく、養殖業界や産業水処理の技術まで幅広く追いかけていきます。脱窒にワクワクする仲間が増えたら嬉しいです




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